複数のメンバーが所属する組織において、チーム内で行われるミーティングはメンバーの意識を集中し、力を最大化させる強力なツールの一つですが、一歩間違えると効果はほとんどないものになってしまいます。
OKRを導入した企業においては、定期的にチーム内で行われるミーティングではOKRを中心にを行うことが望ましい理由を説明していきます。
目的、目標を常に意識できる
目標の設定は年初に行われて、人事評価の時期まで机の中に片づけられたままになっているなんてことはないでしょうか。
従来の目標管理では組織の成長につながらなかった最大の要因の1つが、目的、目標が忘れ去られて形骸化することです。そのため、日々起こる業務に埋没し、成長のために重要な業務に取り組めないままになってしまうのです。
週に1回ミーティングにおいてOKRを確認することで、上司も部下も必ず目的、目標を意識し続けることができます。
モチベーションを維持できる
毎年お正月に「今年こそは○○するぞ」と高い目標を立てたにもかかわらず、日を追うごとにやる気を失ってしまった経験は多くの人にあるのではないでしょうか。
多くの研究によって、定期的なフィードバックがモチベーションの維持に重要な役割を果たすことが明らかになっています。そのため、OKRを定期的にミーティングで扱うことで、目的に向かう従業員のモチベーションを保つことに役立ちます。
素早い修正ができる
OKRを達成するために計画された戦略は、計画時点の仮説であり必ずしも常に正しく機能するわけではありません。そもそもの戦略が間違っていること、外部環境が変化すること、内部での実行が困難になること、などの理由で仮説通りに進まないことがあります。
KRは計測できる指標であるため、OKRは常に達成度合いが可視化されるので、定期的に確認することで素早く仮説通りでないことに築くことができます。そのことをミーティングで確認しあうことで、戦略を変更するのか、実行を変えるのか、など素早く修正することができます。
全体の状況を把握できる
組織が大きくなればなるほど、役割の分担が必要となり、メンバーは一部の機能に専門特化した業務を行うことになります。(専門化の原則)そのデメリットとして、視野狭窄や部分最適に陥ってしまうことがあります。
OKRは自分だけでなく、全社はもちろん組織全体の透明性が求められます。透明性によって組織全体の状況を把握できることによって、部分最適に陥ることを防ぐ効果があり、組織内に信頼感が増します。
重要感を意識できる
上述と重なりますが、専門特化した業務を任されることで、自分の業務が組織全体に対して重要感を感じられなくなることがあります。自分が組織全体に貢献していない、重要な存在でない、と感じると、どうなるでしょうか?人は動かなくなります。
ミーティングでOKRを定期的には全体の進捗と自分の業務のつながりを常に意識することができるため、自分と組織のつながり、そして重要感を常に意識することができます。
成長する組織は、OKRを使いこなす
シアーズの導入事例からも分かる通り、OKRの導入後に完全に使いこなさない場合でも効果は出ましたが、一貫して使いこなした組織はより大きな導入効果がありました。
OKRを目標管理のツールとして導入するだけで終わらず、徹底的に使いこなすことで組織は成長に導かれます。