埋没コスト(サンクコスト):誤った判断をしないためには

埋没コストとは?

埋没コストとは、すでに発生してしまっているコストで、取り消しや回収が不可能なコストのこと。

埋没コストは英語で「Sunk Cost」と表し、「Sunk=沈んだ」コスト、つまり取り返すことができない状態と言う意味になります。

埋没コストには、金銭的なコストだけでなく、すでに使ってしまった労力、費やした時間などについても対象になります。

さらに詳しく

埋没コストで気を付けなければいけない点は、すでに支払ったコストに対して「元をとりたい」、「もったいない」などと考え正しい意思決定ができなくなることがあることです。

例:開発投資判断

新製品の開発にすでに多額の開発コストを支払っており、開発を続けるにはさらなるコストが必要です。しかしながら、強力な競合の新製品が発売され、開発中の新製品は黒字が見込めなくなりました。

このときに、多額のコストを支払っているのだから、開発を続けるべきだ、と考えてしまうことがあります。本来はすでに支払った開発コストは、今後の開発を続けても、続けなくても取り消せないコストですので、次の投資判断には関係ありません。つまり、この開発コストは埋没コストです。

支払ったコストが大きいほど、埋没コストによって誤った意思決定をしてしまいがちです。すでに支払ったコストを惜しんで赤字が見込まれる製品の開発を継続すると、さらなる損失を生むことになります。

組織マネジメントに活かすは

組織マネジメントにおいても、埋没コストには気をつける必要があります。

先に記した通り、埋没コストは金銭的なコストだけでなく、労力や時間についても対象となります。

例えば部下が長時間残業して作った計画であっても、承認をするかどうかに残業時間は埋没コストですので、影響を及ぼしてはいけません。

また、すでに実行中の年度戦略を、期中に変更するかどうかの判断も、すでに実行したことに対する費用、労力、時間はすべて埋没コストです。

そのため、埋没コストを正しく認識することはマネジメントにおいても重要です。

実行中の戦略について、「やりきる」ことは重視し、埋没コストにとらわれ固執しすぎることが往々にあります。そのような事態に陥らないためには、埋没コストを正しく認識するとともに、実行中の判断基準を明確に計測すること、および「やりきる」期間を短いスパンにすることが大切です。

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