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DentaLight×OKRで歯科業界に変化を/株式会社DentaLight

福岡に本社を置く株式会社DentaLight。歯科医院向けの予約CRMシステム「ジニー」、パーソナルヘルスレコーダーアプリ「myDental」の開発・提供の他、歯科から医療を明るくする事業を展開しています。

今回は、自社でのOKR導入を経て、歯科医院での組織作りにもOKRを提案されている同社にお話を伺いました。(聴き手:当社代表取締役 奥田和広)

プロフィール

株式会社DentaLight 代表取締役 藤久保 元希 様
鹿児島県出身。山口大学卒業後、2008年より福岡へ。広告代理店の企画営業やスポーツマネジメントの営業を経て、グロービス経営大学院福岡校でMBA取得。その後、2013年、株式会社DentaLightを創業。セルフケア・診察券アプリ「myDental」や歯科医院向けの予約・CRMサービス「ジニー」などを展開する。

株式会社DentaLigth マーケティング マネジャー 鎌倉翔 様
北海道出身。早稲田大学卒業後、株式会社インテリジェンス(現:パーソナルキャリア株式会社)に入社し、i-commonサービスにて営業やマーケティングに従事。2018年にDentaLight入社。マーケティングを中心に担当。

口腔内の健康を支える歯科から医療を明るくするDentaLight

まず最初に、なぜ歯科に着目してDentaLightを創業されたんですか?

藤久保様

藤久保様

社会的な課題が多く、さらに自分自身が情熱を傾けられるマーケットはどこか?という視点と、個人的に「健康」というテーマには想い入れが強かったので、「歯科」に辿り着きました。そこから「健康をもっと相互依存できる社会を作る」というミッションを掲げ、健康のセンターピンとなる口腔内の健康を支える全国約7万件ある歯科医院を対象にサービスを展開しています。大きなサービスの1つが歯科医院向け予約CRMシステム「ジニー」と、患者様向けのアプリ「myDental」の開発・提供です。

創業当初はお1人で活動されていたのですか?

藤久保様

藤久保様

はい。最初の3年程は1人で歯科医院向けのビジネスプランを作ってコンサルティング等を行っていましたが、2016年にメンバーが入社し本格的に始動し始めました。

未経験からスタートした組織作りは失敗の連続

メンバーも増え組織が大きくなる中でOKR導入以前の組織作りはどうされていたのですか?

藤久保様

藤久保様

私もスタートアップ時に入社したメンバーも経営経験がなくて、そもそもどうやって組織を作ればよいのかがわかりませんでした。私が本やスクール、コーチングで学んだことを活かし、組織作りの仕組みで使われる手法を用いて目標設定をし、皆でしばらく走ってみましたが、結局運用がうまくいきませんでした。目標設定はできるけど、走る気力が持ち続けられず、気づいたらタスクが進んでいないという状況が続いていました。

そこでOKRと出会ったのですか?

藤久保様

藤久保様

はい、2018年頃に書籍でOKRを知りました。

挑戦的な目標を決めるというところは他の仕組みにもあったのですが、OKRでは指標化して週次でチェックイン・Winセッションを行うという運用にフォーカスした仕組みだと思いました。ちょうどその頃HR担当やマネージャー、営業等のメンバーも入社したタイミングとも重なり早速OKRをやってみようとスタートしてみました。

実際、OKRを導入してみてどうでしたか?

藤久保様

藤久保様

皆がそれぞれの目標設定を行って走り出すことが明確にできるようになり、マネージャーがそれをモニタリングする仕組みもできました。

ただ、会社のOKRを作らずに、いきなり個人のOKRを作ったので、途中で破綻してしまいました。

OKR再チャレンジで組織に変化

2019年からOKRの仕切り直しをされたんですよね。

藤久保様

藤久保様

奥田さんの著書「本気でゴールを達成したい人とチームのためのOKR」を読んだ時に「こういうことか」としっくりきました。まず1日かけて皆で話して全員で一つのオブジェクトとキーリザルトを決めました。

それまでなかった組織図もちゃんと作って誰が何を担当するのかを決め、役割を明確にしました。それに対してチェックイン・Winセッション、各自のタスクを行うという形で再チャレンジしてみました。

なるほど。その後どう変わりましたか?

藤久保様

藤久保様

この頃から、メンバーにも責任感が芽生えたように感じます。例えば、会社の道筋に対して、OKRを共通言語とし、ミッションを実現するためにどうするのか?を皆が理解しながら、進めていくようになりました。

鎌倉様はメンバーのお立場からOKRについて良いと思う点はありますか?

鎌倉様

鎌倉様

そうですね。OKRでは、目標を達成するにはどうするかという視点から必然的に考えなくてはいけなくなります。経営サイドだけではなく、営業、CS、エンジニアも含めて、全員が同じ視点をもつようになることができたの大きな一歩でした。さらに、KRごとに自信度を入れながら、進捗確認することにより、達成への黄色信号があれば部門を超えて、全員で達成するにはどうすべきか?という視点を持つことができるようになりました。

反対にOKRで難しい点はありますか?

鎌倉様

鎌倉様

難しい点は、目標設定はどのあたりがちょうどいいラインなのかという点ですね。挑戦は大事ですが、ストレッチしすぎてもしなさ過ぎても良くないな…と感じています。

歯科医院にも自信を持って勧めたいOKR

今では歯科医院様にも、OKRをオススメされているのですよね?

藤久保様

藤久保様

はい。OKRに対して私たちがインパクトを感じられるようになり、歯科医院でも活用できるのではないかと思ったんです。

歯科医院自体でも組織のマネジメントについて悩んでいることが多くあります。

これまで先生主体の1トップで見れる範囲でやっていくのが歯科医院のスタイルでした。

だんだんと予防型の医療に変わり、歯科医院自体の規模が拡大していく中で、組織化が課題になってきたのです。

また、私たちの提供するシステムで得たデータを元に、経営改善、個人の評価にも繋げられる形にしたいとも考えていた矢先でもあって、この点でもOKRが使えると思いました。

なるほど。具体的にはどういった点でOKRが活かせるとお感じになられたんですか?

藤久保様

藤久保様

歯科医院の振り返りは月次になることが多いのですが、OKRの運用の中で行うWinセッションをやろうと思ったら週次で振り返らなければならないですよね。

OKRを週次で振り返り、クォーターごとに調整する。私たちは13週の中でどういう挑戦をするかをモニタリングしていくスピード感と筋力が身に付いたと思います。それが歯科医院でも同じようにできるようになると、勤務するスタッフがWinセッションで毎週称賛を浴び、組織が循環される。かつ、歯科医院のビジョンを設定して走っていける。称賛と方向性を整えるならOKRが適するのではないかと思います。

私たちの予約・患者管理システム「ジニー」内で取得できるデータを活用して、週次でモニタリングをし、さらに、スタッフの皆さんの評価にも利用しているケースがあります。

システムは、運用してはじめて機能するので、その点からもOKRはマッチしていると思いました。

それで先生方にも、奥田さんの本をお配りしてOKRを知っていただくところからスタートしたのですが、これがとても好評でした。

鎌倉様

鎌倉様

以前に、学会で奥田さんの本をお配りしたことがありましたが、その日のうちに感想を送ってくださる先生もいらっしゃいました。従来の目標管理ではなく、OKRのような仕組みが先生たちの課題感にマッチしたのではないかと思いました。

ありがとうございます。それはとても嬉しいですね。

歯科医院に生まれた新しい文化

歯科医院様でOKRを導入されて、どういったお声を聴かれることがありますか?

鎌倉様

鎌倉様

通常の目標管理だとトップダウンですが、OKRではスタッフが関わりながらボトムアップで作ります。歯科医院の先生たちは、地域に貢献したいという志を持って開業したものの、その想いやビジョンをスタッフに伝えきれていないことも多く、皆でオブジェクトを決めることで、こうしたことを伝えて考えるきっかけにもなり、スタッフ一人一人にまで浸透していきやすくなります。

また、Winセッションでは、元々、称賛をするという文化が少ないので先生方も恥ずかしながらであったりもしますが、それを言い合える文化が新たに生まれたことがとても喜んでいらっしゃいます。もう一つは数字を意識する習慣がなかったところを楽しみながら作っているという印象があります。

藤久保様

藤久保様

医療従事者は人の身体に関わることなので、ミスをしないことにフォーカスを置くため、ネガティブなところのチェックが重視され、そういうマインドセットになりがちなんです。

それはそれで必要なことなのできちんとやりながら、Winセッションで称賛するとスタッフのモチベーションが上がります。こうした点でも歯科医院はもちろん医療従事者に、大変効果があると感じていいます。

Winセッションで承認・称賛の文化を醸成して、マネジメントのリズムを作るのは大事なポイントですね。

藤久保様

藤久保様

はい。私たちも最初の3か月はOKRを設定せずにWinセッションやミーティングで意見を出し合うというところから始めて、土壌が整った上でOKRをスタートさせました。

皆がイキイキと目標設定をしているのは楽しいですね。

今後も進化を目指すDentaLight×OKR

今後、御社や歯科医院でのOKRの活用はどのように発展させていきたいとお考えですか?

藤久保様

藤久保様

組織に落とし込むところはできているので、そこから私たちのシステムで得たデータを元に人事評価に繋げていくところを進めていきたいです。私たちも評価制度を入れ始めたタイミングなのですが、私たちがやってきたことを歯科医院でも運用できるように必要なサービスを充実させて、医療従事者の方々がより働きやすくなるようなソリューションをどんどん作っていくのが方向性の一つとして考えています。

鎌倉様

鎌倉様

社内的にも個人のOKRはまだこれからなのですが、それがもっと気軽に挑戦できる人が増えれば組織として非常に活性化できると思っています。

私たちが経験したことから、歯科医院の皆さん、特に現場のスタッフの皆さんが生き生きと働くサポートに貢献できるといいなと思っています。

うまくOKRがサービスと繋がっていくと、歯科業界全体の成長にも繋がっていきそうですね。

鎌倉様

鎌倉様

はい。歯科医院の方々の現場での運用が、私たちのサービスの肝になります。

システムと仕組みの二つがあって初めて成果に繋がります。システムを作ってきたものの、仕組みの部分ではまだまだ発展途上の部分があるので、仕組みの部分をちゃんと連動させて改善を自主的に行えるようなサービス提供を行い、歯科医院全体のパワーアップのためのサポートをしていきたいと思っています。

藤久保様

藤久保様

私たちのミッションは、全国6万8000件の歯科医院が近郊のセンターピン、ステーションみたいなものになること。そのために人のコミュニケーションが重要で、現場で働く歯科医療従事者の1人1人の方々自体がマインドセットになり、患者様に伝えられるようになる仕組みをOKRを通じて作っていけると、より挑戦できる歯科の枠が広がっていくと思います。口腔内の治療をするための歯科が、予防医療となり、全身やさらにウェルビーイングのようなところにまで発展できるよう歯科業界として挑戦を続けていかなければなりません。それを1人1人ができるような土壌をOKRや私たちのジニーを使って作っていきたいと思っています。

あとがき

OKRとジニーを使って、歯科医院様がたくさんの挑戦をしていただけると良いと思います。業界全体の発展がとても楽しみに思えるインタビューとなりました。

株式会社DentaLight 会社概要

株式会社DentaLight
代表取締役:藤久保 元希
ホームページ:https://dentalight.co.jp/

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