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「アクティブ・ブック・ダイアローグ®」に著者として参加してきた

私の著書である『本気でゴールを達成したい人とチームのためのOKR』ではアクティブ・ブック・ダイアローグ®(以下、ABD読書会)に向けて、本文ゲラ(原稿の刷りだし)を無償提供しています。ご希望があれば著者である私の参加も可能です。(詳しくはコチラ

私はそもそもビジネス書を読むことが好きで個人的にABD読書会には参加したことがありました。素晴らしい読書会の方法だと感じ、今回ゲラの無償提供を出版社の協力のもと実施することにしました。

そこで、ABD読書会とは何か?そして、私が考えるABD読書会の良さをご紹介します。その上で、著者として参加してきたことについても書きました。

 

 

ABD読書会とは

 

未来型読書法 アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)公式サイトで、このように説明されています。

アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD読書会)とは?
本が大好きな人も、短時間で読みたい本を読むことができる全く新しい読書手法です。
1冊の本を分担して読んでまとめる、発表・共有化する、気づきを深める対話をするというプロセスを通して、著者の伝えようとすることを深く理解でき、能動的な気づきや学びが得られます。

しかも、事前に本を読んでいくことも持っていく必要もなく気軽に参加できます。このような手軽に参加できて、かつ短時間で本を読み、多くの気づきを学習できる秘訣はそのプロセスにあると感じています。

テーマとなる本を決めて、興味のある方に参加を募ります。
そして、まずは主催者がABD読書会の説明やルールを説明してスタートします。
基本的な流れは以下の通りです。

 

①チェックイン
開催にあたって、集まった参加者で参加目的などを自己紹介を兼ねて共有します。
人数が多ければ、グループに分かれて行います。

②コ・サマライズ
テーマ本を裁断して、参加者に割り振り、各自で担当分の、要約文を作ります。
要約はポイントを絞って、紙数枚に大きな文字で書いて、見やすい場所に貼ります。

③リレー・プレゼン
本の最初から最後に向けてリレー形式で各自が要約文を数分でプレゼンします。
自分の考えではなく、本の内容に忠実で前からの流れに沿っていると良いでしょう。

④ダイアローグ
グループに分かれて、本の内容について話し合います。
問いを立てたり、感想や疑問を共有することで、気づきが深まります。

⑤チェックアウト
本の感想だけでなくABD全体を通した感想や今の気持ちを参加者が共有します。

ABD読書会の良さとは?

 

ABD読書会の良さでよく言われるポイントに、複数の人で一冊の本を読み、その内容を共有するため、短時間で本の内容がわかる点があります。

たしかにその通りなのですが、共有される内容は要約であるため私は必ず終わった後に自分で本を精読しています。そのため、個人的にはABD読書会の良さは別のポイントの方が大きいと思っています。

本を客観的に理解することができる

私は一人で本を読む際は、本と会話するように読んでいます。「わかる、わかる」「本当に?」などなど、主観を交えて読んでいるとも言えます。

一方でABD読書会では担当した部分には限られますが、短時間で内容を要約することが求められます。そのため、自然と主観を交えず素直に読みこむことに集中できます。また、プレゼンをするために内容をしっかり読み込むことが必要となり、自然と深い理解ができます。

ダイアローグを通じて、理解が気づきになる

アクティブ・ブック・ダイアローグ®は「ダイアローグ」つまり対話があることが、特徴の1つです。リレープレゼンを通じて理解した本の内容について参加者同士で対話します。
そこでは内容の理解にとどまらず、自分と他人の理解、疑問をぶつけあうことで今後の行動につながる「気づき」が生まれます。

私は以前は多読乱読で読み漁り、「良いこと書いてあったな」程度で終わってしまっていました。しっかり「気づき」を得て、少しでも読んだ後の行動に変化があって、未来に向けて前進してこそ本を読んだ価値があるのではないでしょうか。そのような気づきが生まれることが、ABD読書会のダイアローグの醍醐味ではないかと思います。

知らない人同士でも、とにかく楽しい

「テーマの本に興味がある」という共通点のみで集まった、知らない人同士が参加者のほとんどです。言い換えれば、利害関係のない人同士ではありますが、普通に会うだけでは会話も盛り上がらないはずです。

ABD読書会では、上述のようなステップを主催者がファシリテートしながら進めてくれますので、いつの間にか盛り上がっています。

共通のテーマへの関心は好奇心によることもあるでしょうが、多くは今抱えている課題の糸口を探そうとしていることによるものではないでしょうか。そのような状態を利害関係のある、例えば会社の上司や部下にはなかなか打ち明けられないこともあるでしょう。

しかしながら、ABD読書会では、利害関係がないため、適切なプロセスでのファシリテーションによって、素直に悩みや課題で気になったポイントを話すことができます。そのため、楽しく盛り上がりながら解決の糸口をつかめます。

 

著者としてABD読書会に初参加

 

2019年5月31日(金)に大阪共創読書会が開催した拙著「本気でゴールを達成したい人とチームのためのOKR」ABD読書会に著者として参加してきました。
月末金曜日の夜にも関わらず、早い段階でありがたいことに定員満席となっていました。
会場は本町駅近くの「フューチャー・ファシリテーション カフェ」。
アットホームな雰囲気と数多くの本が並び、週に約1回の頻度でABD読書会が開催されているそうです。

19時にスタート

主催者の黒田さんの挨拶でスタート。ABDの説明、ルールなどを説明してくださいました。
後々考えると、スタート段階でしっかり『お願いごと』の説明があったことが、この後の有意義な時間につながったように思います。

チェックイン

参加者全員が名前、仕事や今日の参加目的などを自己紹介を兼ねて発表していきます。今回は黒田さん含め10人の参加でしたが、なんと大学生が3人も参加されていました。自分の大学生時代を考えると、このような勉強会には絶対に参加していなかったので、素晴らしいなと素直に感心していました。
ここで、発表する人がボールをもって話し、次に話す人に渡すことで盛り上げるための工夫をしています。ただ話すのではなく、ボール受け渡しというアクションを入れることで、明るい雰囲気になりますね。
そして、最後に著者としてご紹介いただいた上で私の自己紹介になりました。ここからは私も参加者の1人として参加することになります。

コ・サマライズ➡リレープレゼン(ウォーミングアップ)

まずは、ABD読書会はじめての方もいますし、ウォーミングアップの意味を兼ねて練習をします。本のはじめに~第2章までを全員に割り振り、まずはコ・サマライズです。通常は本を裁断したものを割り振るのですが、今回はゲラを提供していますので、ゲラを割り振ります。
一人あたり5~7ページ程度を担当し、B5用紙1枚にマジックを使って要約していきます。
のちにプレゼンすることも考えて大きな文字で要約するため、ポイントを分かりやすくまとめることが大切です。この要約の仕方が人それぞれで、イラスト、表、複数の色を使う方もいるので見ているだけで楽しめます。
ちなみに私の担当パートは従業員エンゲージメントについて書かれている部分でした。自分で書いたものを初めて要約してみたのですが、不思議な感覚ではありましたが楽しかったです。

コ・サマライズが終われば、タイマーで時間を測りながら最初からリレープレゼンをしていきます。
ここでの黒田さんのファシリテーションが素晴らしく「自分のプレゼンの番が近づくと話し方を考えて聞くことに集中できないことがあります。プレゼン内容は気にせず、しっかり聞くようにしましょう。」と注意を促していただきました。
おかげで、参加者の人は前の人の流れを意識しながら、分かりやすいプレゼンに挑むことができたのではないでしょうか。

コ・サマライズ➡リレープレゼン

ウォーミングアップを経て、ABD読書会が初めての人も流れを理解できたので、ここからいよいよ本番です。
本書の第3章からおわりにまでを先ほど同様に参加者に割り振っていきます。(ただし、第7章は事例のため今回は省いていました。)
今回は先ほどより長い時間を取ってじっくり読み込み、B5用紙4~6枚程度に要約していきます。私は1on1ミーティング、KPTなどの部分を担当しました。先ほどの他の方の要約方法を見ていますので、まとめ方も上達していきます。
私は自分で書いていたものなので、他の方より早めに要約は終わり、みなさんが要約している姿を観察させていただきました。自分の本を真剣に読んでいる多くの人を見る機会はとても嬉しく、至福の時間ですね。

コ・サマライズが終われば、要約を壁に貼っていくのですが、壁に貼るためにテープを切って複数の紙を繋げ合わせる必要があり、意外と手間がかかります。しかしながら、今回の参加者のみなさんは、先に終わった人がまだの人のためにテープを切ったり、できているところから紙を繋げたり、と協力しあうことで、スムーズに進みました。こういうところも、ファシリテーションの工夫で変わるのかもしれませんね。
そして、いよいよリレープレゼン。
ウォーミングアップよりボリュームがあるのですが、大学生の3人含め限られた時間の中で分かりやすくプレゼンしていただきました。ここでも、ウォーミングアップをしていることが、プレゼンの上達を生んでいるように思います。

リレープレゼンが終了すると通常は後述するギャラリーウォークに移ります。が、今回は著者が参加していますので特典(?)として、私がリレープレゼンの補足も兼ねて、はじめからポイントに絞って簡単に説明させてもらいました。
手前味噌ですが、このあとに続くダイアローグをする際に役立ったのではないか、と思います。皆さんのプレゼンで一度流れを理解していただいたあと、もう一度最初から説明することで復習効果があったように感じました。

ギャラリーウォーク

さて、ここまで終われば、改めて本書の内容を噛みしめるように理解する時間となります。それがギャラリーウォークと言われる時間です。壁に貼られたコ・サマライズの紙をまるでギャラリーを眺めるように歩きながら見渡します。
今回は2つの工夫がありました。1つ目は、気になったところにシールを貼っていくことです。そしてもう1つが貼っていく作業を2人一組で話し合いながら行うことです。

私はこのパートは参加しませんでした。2人一組で話しながらのギャラリーウォークは参加者同士の対話も弾むことはもちろん、それぞれのポイントを共有できることで気づきも多いように感じました。
シールの貼られている位置を確認すると、私が思っているポイント以上に様々な箇所が気になっていることが分かりました。

ダイアローグ

いよいよダイアローグです。このパートも私は参加しませんでした。
私と主催者の黒田さんを除く8人が4人ずつのグループに分かれ、それぞれに話し合いながら問いを立てていきました。
ここでも著者が参加している特典(?)を用意いただきました。各グループがこの場で私に2つ質問ができるというものです。
ABD読書会に限らず本を読んでいて疑問があっても、そのままになるか、自分なりの解釈をするか、しかないので、自分で言うのは憚られますが貴重な機会かと思いました。
おかげさまで、私にとっても気づきの多い質問をいただけたので、質疑応答という形式ばったものではなくここでも対話形式でできたのかな、と思っています。

チェックアウト

最後に各自が今回のABD読書会を通じて「今、感じていること」を発表していきました。「本の感想に限らず」と注釈してファシリテーションしていただけたおかげで、「自分の組織でこうしてみたい」「ABD読書会はやっぱり面白い」「やはりここが課題に感じる」などなど、それぞれの思いを知ることができる発表となりました。
私自身も最後に今、感じていることを素直に発表しました。
こんなに大勢の方が本を読んでいただいている姿は初めて目の前で見て、こんなに嬉しいとは思っていなかったです。そして、何より読みながら対話しながら、イキイキしている姿を見れたことが嬉しいと同時に、本業で少しでも多くの組織でイキイキした姿を増やしたいと思って起業したことは改めて間違っていなかったと思えました。

そして、会は終わったのですが、なぜか私との2ショット撮影が自然発生して解散となりました。
主催者の黒田さんとの2ショットです。

素晴らしいABD読書会を開催しファシリテーションをしていただきました黒田さん、そして金曜夜にも関わらず参加いただき新しい気づきを与えていただいた参加者の皆さん、本当にありがとうございました!

参加して感じた著者参加ABD読書会を活用するポイント

 

結論として言えることは、やはりABD読書会は楽しい。
そして、著者として参加して思ったことは、著者参加の特典は有意義に生かすべきであるということ。今日の参加者の皆さんは、私に対して本の内容に基づき「自分がこれからどうしたいか?」という前向きな姿勢をもって質問いただけたことが良かったように感じます。
私自身は本を読んでいて「これおかしいよな」など自分と違う主張が気になってしまうことがあります。当然、私の本にもそのように感じるところはあったと思います。

しかしながら、本を読むことは誤りや疑問点を指摘するためではないでしょう。自分の未来を少しでも良くするために読んでいるはずです。
だとすれば、せっかく著者がいるときは、自分の未来に対して前進するための質問をすることが重要なポイントだと思います。

私以外にも著者が参加される会は多くあると思いますが、質問のための質問、自分の主張をするための質問を目にすることがあります。
ぜひ、せっかくの機会ですので、自分の未来に対して前向きに進むためのチャンスととらえてみてください。

 

ABD読書会に向けてゲラを無償で配布しています。またご希望あれば、著者である私が参加できます。詳しくはコチラをご覧ください。

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