エビングハウスの忘却曲線:目標管理の形骸化をどう防ぐか

エビングハウスの忘却曲線とは?

ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスによる人間の脳の「忘れるしくみ」をあらわした曲線のこと。

一旦記憶したことを忘れる割合を縦軸に、記憶してからの経過時間を横軸にとって曲線で表しています。

さらに詳しく

エビングハウスは意味のないアルファベットの羅列を記憶した後、どの程度忘れられているかを実験しました。

その結果は以下の通りです。

  • 20分後に42%を忘れている
  • 1時間後に56%を忘れている
  • 1日後には67%を忘れているる
  • 2日後には72%忘れている
  • 31日後には79%忘れている

翌日には7割近くが忘れられているという事実が分かります。

しかしながら、復習によって忘れる割合を下げることができます。

翌日に10分復習するだけで記憶は100%戻り、その後の復習の頻度、時間を少なくしても記憶が定着します。

また、この実験での注意点は意味のないアルファベットの羅列であるということも注意が必要です。意味のある事であれば、忘れる割合はずっと低くなります。

組織マネジメントに活かすには

まず、人はこんなに簡単に忘れてしまうということをリーダーは覚えておかなくてはいけません。

「一度言ったのになぜできないんだ?」

などと憤りを感じることもあるかもしれませんが、そもそも忘れてしまうものだと考えることで無駄に感情的にならなくて済みます。

そこで、必要になる考え方が復習による記憶の定着です。復習も社員任せにせずシクミ化することが大切です。

例えば社員に向けて全社目標の説明会を実施した場合を考えてみましょう。その翌日に要約を全社にメールする、部門会議で確認をさせるなど、でシクミ化することによって記憶の定着を図りましょう。

また、復習をしたとしても覚えるべきことが多すぎると重要なことを忘れてしまうことにつながります。マジックナンバー3とも言われるように3つ程度に重要事項を絞り、シンプルな表現をこころがけましょう。

また、目標管理制度で、期初に目標を設定して、期末の評価面談まで目標を見ないという企業も多くあります。このような企業では、当然のように当初の目標は忘れ去られます。そのため、せっかくの目標管理制度が形骸化してしまいます。

シンプルで重要なことに絞り込んだ目標を毎週の進捗管理でつねに記憶に定着させることではじめて目標達成を目指せる組織になります。

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