ドラッカーとは
「マネジメントの父」とも呼ばれるピーター・ドラッカー
経営、マネジメントに対して多大な業績を残しています。その教えは現在も引き継がれており、OKRも彼の提唱したMBO(Managemnt By Objectives)から発展してできています。
ドラッカーの教えをもとに、成長する組織について学んでいきます。
経営資源としての時間について
組織に働く者は、成果に何も寄与しないが無視することはできないという種類の仕事に時間をとられる。膨大な時間が、当然に見えながら、実はほとんど役に立たない仕事、あるいはまったく役に立たない仕事に費やされる。
経営者の条件
「正論」が「時間」を奪っていく。
正しく管理するという「正論」のもとに無駄に時間が奪われている企業のお話です。
例えば、お客様の申込書類をシステム部門がデータベースにユーザー登録をするという仕事があります。
押印済みの書類を登録することが「あるべき姿」のため、押印前の書類データがあるにもかかわらず、押印書類を印刷し転記入力しなければならないと言うのです。
この「あるべき姿」は、転記に時間を費やすこと、転記ミスの可能性を生むこと、そもそも転記することで新たな価値が生まれないことなど、の意見を潰してしまっていました。
しかも、縦割りの組織でしたので、経理部門で請求用データベースに同じような内容を入力しているのでした。
少しデータの形式が違うだけで、重複したデータ入力を行っているのですが、請求用としてデータベースが必要という「正論」によって、データベースを共有しようというアイデアを生み出すことすらできなくなっているのです。
正論ではなく成果につながることを優先できる組織を作らなくてはいけません。しかも。その成果は部分最適ではなく全体の成果につながっていなければないです。
真面目に正論を語るほど時間は忙殺されるので、常に全体の成果につながる重要な仕事に集中できる仕組みを整備する必要があります。
OKRは重要な目標に焦点を絞る
OKRを行うことで、日々の仕事を重要な仕事に集中できるようになります。
OKRは重要な目標に絞り込むことが求められます。O、KRともに本当に重要な数個以内を設定しなければなりません。しかもOKRは全社、部門、個人の各レベルで整合性がとられるように設定します。
このようにして重要な目標に焦点を絞ることで、内向きの仕事に忙殺される日々から解放され、価値を生み出す組織に成長できます。