リモートワークへの移行が急激に進む昨今、チームワークをいかに維持、強化するか?に苦労している会社も多いのではないでしょうか?
有効な解決策に「ウィンセッション」と呼ばれるミーティングがあります。しかしながら、ウィンセッションをどう進めて良いか分からないとの声も多く聴きます。
そこで、タレントマネジメントシステムHabi*do(ハビドゥ)の開発・運営を行う株式会社Be&Doで行われているオンラインでのウィンセッションについてお伺いしました。
ウィンセッションとは?
まず、ウィンセッションについて解説しましょう。
ウィンセッションとは直訳すれば「勝利の会」であり、できたことやよかったことをチーム全員で祝う会のことです。結果に関わらず、各メンバーが高い目標に挑んだことを承認、称賛することが大切です。週1回程度の高頻度で行うことが重要です。
実際の進め方は、チームメンバーがその週にできたこと、よかったことをチーム内で共有します。そして、他のメンバーはその内容を承認、称賛します。大切なことはこの場で責任追及や?責は行わないことです。必ずポジティブな場に全員が協力してしなければいけません。
そもそもウィンセッションはOKR(Objectives and Key Results)を運用する上では欠かせない会として生まれました。とは言え、OKRを導入していない場合でも、非常に有効に機能します。
まず、他のメンバーが何をしているか?が分かる、つまり情報共有が起こります。その上で、メンバー同士が承認、称賛しあうので、信頼関係が生まれます。さらには、ポジティブな状態での協力、助け合い、助言が自然発生的に生まれます。
このようにチームにとって多くの効果を生み出しますが、実際にやってみるまでうまく行くのか、どうやって進めればよいのか、進めているがイマイチ盛り上がらない、などの声も聞こえてきます。
Be&Do流オンライン・ウィンセッション
タレントマネジメントシステムムHabi*do(ハビドゥ)の開発・運営を行う株式会社Be&Doでは、どのようにウィンセッションを行っているのか?を教えていただくために直撃してきました。
【準備】
まず、ウィンセッションが始まる前に、各自が発表内容をHabi*doに#ウィンセッションをつけて記入します。
・OKRの進捗(できたこと、進捗)
・うまくいっていないこと(立て直したいと思っていること)
・OKR実績
時短労働の方や出張、お休みなどで実際にはウィンセッションに参加できない人も、記入は行います。
【ウィンセッション開始】
おやつなど軽食と飲み物(アルコールOK)を準備します。
最初に当日のウィンセッション・リーダーを決め、乾杯でスタートします。
まず、指名された人が事前に書いた内容をもと発表していきます。できたことはもちろんですが、うまくいっていないことを発表する際も明るく発表し、翌週にどう立て直すかまで発表します。そして、「散歩に行った場所の夕日が良かった」「早寝早起きを続けています」など健康面、趣味などの仕事以外のポジティブなことを発表するという工夫もされています。
聴いている人は、あいづち、返事、拍手など明るいリアクション。発表が終われば、発表者に対して「どうやってうまくいったんですか?」「お客様はどんな風に言ってました?」など、どんどん質問してポジティブな場が盛り上がっていきます。そして、一通り終われば拍手して、次の人の順番になります。
時短労働の方や出張、お休みなどで実際には参加できない人の発表内容はリーダーが声を出して読み、読み終えたら「〇〇について聴いてみたいですよね」など話し合って全員が拍手して終了します。あたかもその場にいるような雰囲気で進みます。
全員の発表が終了すると、拍手でウィンセッションを終了します。
全員が積極的にリアクションをして、何より終始明るい雰囲気で進んでいることが印象的でした。
ウィンセッションのリアル
実際にウィンセッションを行っているBe&Doの方々にリアルな声をお伺いしました。
最初に取締役COOの橋本さんにお聞きしました。
ーウィンセッションを始めたきっかけを教えてください
「ウィンセッションを始めたのは2019年6月くらいからで、きっかけは『本気でゴールを達成したい人とチームのためのOKR』を読んで、これは良いと感じてすぐに始めました。」
ーはじめたときから今の形式ですか?
「開催方法など試行錯誤して今の形になりました。例えば時間帯は何度か変えて行いましたが、やはり週の終わりに行う形に落ち着きました。その中で、参加できない人にもウィンセッションに関わってほしいと考え、事前にHabi*doに記入することにしました。」
ー実際ウィンセッションの効果はいかがですか?
「ウィークリーでみんなの状況がわかるリズムができるのがいいですね。できなかったこともポジティブに共有できるので、明るく週を終わることができます」
ーオンラインへの切り替えは問題なかったですか?
「現在はフルリモートですが、以前からリモートワークの人もWeb会議で参加していたので問題なくできていますね。」
続いて、ソリューションセールス部カスタマーサクセス担当の舞田さんにお伺いします。
ーウィンセッションでご自身にはどんな効果がありますか?
「まず自分のことでいえば、今週何をやったのかを振り返ることがきちんとできるようになりました。入力する時間を決めていたことが非常に良かったです。」
「そして、情報共有がきちんとできる場としてとてもありがたいです。これまでもミーティングボード(注:Habi*doの情報共有機能)で見ていたのですが、やはりきちんと話し合う場があることで理解がふかまるようになりました。」
ーチームにはどんな効果がありますか?
「まずは、他部門のこと、例えばセールス側で開発のことが分かるようになることが良いです。そしてそれをお互いに承認する場としてウィンセッションがあるのはありがたいです。」
次はソリューションセールス部コンサルタントの赤澤さんです。
ー赤澤さんが入社した時にはウィンセッションはすでに始まっていたそうですね
「はい、そうです。前の会社でも週単位で振り返りはあったのですが、メールでの報告でした。」
ー実際にウィンセッションはどう違いますか?
「ウィンセッションでは、週単位で来週やることが明確にできる上に、単なる報告ではなく承認をし合える場であることが良いですね。できていないこともポジティブに共有できるので、前向きに1週間を終わることができます。」
ー報告とは違うと実感されたのですね?
「そうですね。チームワークでも良い効果を実感しています。チームとして一体感や一人一人の貢献実感を得ることのできる場だと感じています。」
最後に代表取締役CEOの石見さんにお伺いしました。
ーウィンセッションの効果はいかがですか?
「みんなが言っている効果は実感していて、ウィンセッションを始めてよかったと感じています。色んな働き方の人がいるので飲み会がないため、お酒やお菓子もあってワイワイして帰っていけるのも良いですね。」
ー経営者としてウィンセッションをどうお感じですか?
「ウィンセッション始める前は、みんなが何をしているのか?分からずモヤっとして週末を迎えることがあったんですね。そうすると不安で精神衛生上、良くないんです。ウィンセッションを始めてからは、共有する場があるので安心して週末が迎えられるようになりました。」
おわりに
ウィンセッションはチームを前向きに、メンバーをイキイキすることに非常に効果的なことがお分かりいただけたのではないでしょうか?リモートワークが進む状況下だからこそ、情報共有と承認の場としてウィンセッションを実施すると良いでしょう。
【Habi*do(ハビドゥとは)】
働く人一人ひとりのがんばりを可視化し人と組織のパフォーマンス発揮を支援する、業績を高めるパフォーマンスマネジメントの実現を可能とするタレントマネジメントシステムです。