部下との1on1ミーティングを定期的に実施した方が良いとよく言われますが、忙しいリーダーには定期的に時間をかけることには困難さを感じることがあります。
しかしながら、定期的な1on1ミーティングはリーダーが思っている以上に組織にとってよい影響があります。
そこで、組織にとってよい影響を及ぼす定期的な1on1ミーティングを行うべき3つの理由を説明します。
関係が強固になる
突然「お話があるのですが・・・」と呼び出され、退職の意思を伝えられる、こんな経験はないでしょうか。
理由を聞くと「他にやりたいことが・・・」「新しいチャレンジが・・・」などと言われますが、実は従業員の退職する際の最大の理由は、直属の上司との関係性の悪化と言われています。
関係悪化の予兆に気づくことができれば、その前に改善策ができたはずです。そのためには、接触する頻度を増やすことが大切です。
また、密接なコミュニケーションは関係性を強固にしてくれます。コミュニケーションはスキルも大切ですが、回数の多さは非常に重要です。特に関係性を築き始める段階では単純接触効果がありますので、回数を重視すべきでしょう。
上司との関係性が強固になり、信頼関係が強い部下が増えることでチームの一体感は強まります。
生産性が高まる
生産性とは、インプットに対するアウトプットの割合です。
重要でないこと、優先順位の低いことにインプットを行っても、アウトットは高まりません。
重要度、優先順位を取り違えると、部下がどれだけ時間や労力をインプットしても、生産性が低くアウトプットは高まりません。
しかしながら、アウトプットを生み出さない日々のルーチンワークや内向きの仕事に対して、いつのまにかインプットを増やしてしまっていることがよくあります。また、組織の中での重要度、優先度から部下がかけ離れていくこともあります。
そのため、定期的にミーティングをして、重要度の確認をすることで生産性が高まります。また、重要度の高い仕事を阻害する要因を確認することもできます。
素早い方向修正ができる
重要度を取り違えることもありますが、重要だと思って取り組んでいたことが実は成果につながらないことも良くあります。
このような場合の被害を最小限に抑えるためには、何よりも素早くその事態に気づき、方向転換することです。
定期的に進捗を上司と部下で確認することで、進捗の遅れを確認することだけでなく、取り組み方や取り組んでいる内容が間違っていないか、の確認を行えるのです。
この頻度が半年に一回の組織と、毎週の組織では、報告転換までの被害の大きさに莫大な差ができてしまいます。
まずはやってみること
実際に始めてみると、それぞれの立場で上記以外のメリットが見つかるかもしれません。
そのため、素早く始めてみることが大事です。
しかしながら、1on1ミーティングのスキルがない、時間が取れない、などできない理由を探して、始めない人が多いことも事実です。
実際は毎回完璧なスキルで実際できる人、常に十分な時間がある人は滅多にいません。だからこそ、完璧を目指すのではなくラフでも良いのでスタートすることで一歩ずつできるようになれば良いと理解すべきです。