ドラッカーとは
「マネジメントの父」とも呼ばれるピーター・ドラッカー
経営、マネジメントに対して多大な業績を残しています。その教えは現在も引き継がれており、OKRも彼の提唱したMBO(Managemnt By Objectives)から発展してできています。
ドラッカーの教えをもとに、成長する組織について学んでいきます。
共通の目標について
成果をあげる者は、さほど多くの決定を行わない。重要な決定に集中する。意思決定にかける時間を間違う者もいる。重要な決定に時間をかけずに、意味のない、しかも易しい決定に時間をかけている。
非営利組織の経営
複数の店舗を統括するマネージャーとある店舗に一緒に行ったときの話。
店舗の状況を聞くと、店長が変わってから業績が低迷しており、対策を考えているとのことでした。
そこでマネージャーに対策を聞くと、多くの対策案が出てきました。
- シフトの組み方を直した方が良い
- 売れ筋商品のディスプレーを変えた方が良い
- 店舗の管理表の置き場所を整頓した方が良い
- スタッフの服装を正した方が良い
- 汚れてきた店舗の備品を買いなした方が良い
などなど、ここでは書ききれないほどの対策が出てきたのでが、どれも「した方が良い」の連発です。
「した方がよいこと」はしなくてよい
と、マネージャーに指導しました。
大事なことは「した方がよい」ことではなく「しなければならない」ことを決めて、集中して実行することです。
パレートの法則(2:8の法則)と言われるように、仕事の2割で8割の成果を生み出します。重要な2割に集中して、成果をあげることが先決です。また、新任の店長にとっても、多くのことを指示されることによって結果どれもできなくなってしまうからです。
重要な2割に集中することには不安が生じることがありますが、それを意思決定する勇気こそリーダーには必要なのです。
ドラッカーはこのようにも述べています。
集中とは、「真に意味あることは何か」「最も重要なことは何か」という観点から時間と仕事について自ら意思決定する勇気のことである。
非営利組織の経営
OKRは重要なことに集中できる組織を作る
OKRの一つの特徴が集中です。
OKRは絞りこまれた本当に重要なものを設定しなければいけません。また、KRとして測定可能な指標に落とし込むことによって、常に重要なものを意識することで、目標管理が形骸化しません。
目標を常に意識すること、そして重要なことに集中することで組織を成長に導きます。