ERRCグリッド:前例踏襲を打ち破れるか?

ERRCグリッドとは?

W・チャン・キムとレネ・モボルニュによる「ブルーオーシャン戦略」の中で紹介されているバリューイノベーションを生み出すための代表的なツールの一つのこと。

Eliminate(取り除く)、Reduce(減らす)、Raise(増やす)、Create(付け加える)の4つの頭文字をとったもので、既存の価値からどのような新たな価値を生み出すかを導き出すツール。

さらに詳しく

ERRCのそれぞれの要素について詳しく見ていくとともに、バリューイノベーションの例を解説します。

Eliminate(取り除く)

業界が長く競争してきた要因の中で、どれを削除するか?

例)QBハウスは、散髪から洗髪、顔そりを取り除いた

Reduce(減らす)

業界の基準を大幅に下回るべき要因はどれか?

例)ライザップはフィットネスから多くの設備を減らした

Raise(増やす)

業界の基準を大幅に上回るべき要因はどれか?

例)iPodは携帯音楽プレーヤーの持ち運べる曲数を大幅に増やした

Create(付け加える)

業界が今までに提供しなかった要因の、どれを作るか?

例)シルクドソレイユはサーカスにテーマ性と洗練された環境を付け加えた

 

このように新たな価値を生み出すためのアクションを明確にすることができるツールです。

組織マネジメントに活かすは

ERRCグリッドの考え方は、ブルーオーシャン戦略でのバリューイノベーションだけのものではないと考えます。戦略立案、説明に使用することで効果を発揮します。

きれいなパワーポイントでまとめられた戦略ですが、中身を聞くと去年と何が違うのか分からない、ということがよくあります。また、去年の戦略で実施していたことはそのまま継続し、新しく別の内容が付け加えられているだけの戦略もあります。

時代の変化が激しい現在に前例踏襲で成功し続けられることはありません。また、前例を引き継ぎながら新たなことを付け加えていくことは、限りある経営資源の中では現実的ではありません。

昨年の戦略と今年の戦略を比べて、Eliminate(取り除く)、Reduce(減らす)、Raise(増やす)、Create(付け加える)で説明できるか検証してみることがお勧めです。そうすることで本当に重要なことに絞り込まれた戦略を作ることができます。

また、このERRCグリッドで戦略を説明することは、従業員の戦略理解にもつながります。本当にすべきことが何かを浮き彫りにして、前例踏襲ではない新たな価値を生み出していきましょう。

 

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